Nero BackItUp には、4 つのバックアップタイプがあります。 
 
 
 
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完全バックアップ 
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差分バックアップ 
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追記バックアップ 
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更新バックアップ 
完全バックアップ]では、選択したファイルとフォルダをすべてバックアップします。最初に実行するバックアップは常に完全バックアップです
追記バックアップ]では、前回のバックアップと比較して変更があったファイルをすべて保存します
差分バックアップ]では、最初のバックアップと比較して変更があったファイルをすべて保存します
更新バックアップ]タイプでは、実際の手順はバックアップの作成先のメディアによって次のように異なります。
 
 
 
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更新バックアップ]でハードディスクをバックアップする場合は、以前バックアップしたデータは変更したデータに上書きされます。つまり、古いバージョンは消去され、過去のバックアップ状態を利用することはできなくなります。
§
更新バックアップ]で前回書き込まれたディスクにバックアップする場合は、[追記バックアップ]で説明した手順と同じになります。この場合、フォルダは新規セッションで生成されます。
3 種類の[完全バックアップ]、[追記バックアップ]、および[差分バックアップ]では、どのメディアにバックアップするかは関係ありません。たとえば、ディスクにスペースがあれば、過去のバックアップ(Nero BackItUp は自動的にマルチセッションでディスクを記録しています)で使用したディスクを利用することができます。新しい媒体にバックアップすることもできます。
追記バックアップ(上)と差分バックアップ(下)
追記バックアップと差分バックアップの違いについて、例を示して次に説明します。
写真が 100 枚あって、これらをバックアップするとします。最初の(完全)バックアップには 100 枚の写真が入ります。次に、その写真のうち 25 枚を変更して再度バックアップすることにします。追記バックアップまたは差分バックアップを選択します(2 回目のバックアップにどのバックアップタイプを選択してもかまいません)。変更した 25 枚の写真がバックアップされます。次に別の 10 枚の写真を変更して、再度バックアップします。
追記バックアップ]を選択した場合は 10 枚の写真がバックアップされます。具体的には前回のバックアップから変更があった写真がバックアップされます(Nero BackItUp では、現在の状況と前回のバックアップとを比較します)。
差分バックアップ]を選択した場合は 35 枚の写真がバックアップされます。具体的には最初のバックアップから変更があった写真がバックアップされます(Nero BackItUp では、現在の状況と最初のバックアップとを比較します)。
つまり、追記バックアップの方が使用する空き容量が少なくて済みますが、通常はさらに多くのバックアップバージョンが作成されることになります。その結果、数多くの小規模なバージョンを次々にリストアする(および準備する)必要があるので、リストアに時間がかかります
差分バックアップでは、これが逆になります。つまり、より多くの空き容量が必要ですが、必要なバックアップバージョンは 2 つだけ(最初のバックアップと前回のバックアップ)です。その結果、リストアするときには 2 つのバージョンだけがリストア(準備)されます。前回のバージョンに最初のバックアップからのすべての変更が含まれているためです。
差分バックアップと追記バックアップのデータバックアップの相違点
1
1 回目のバックアップ
4
コンピュータ上のデータ
白: オリジナル データ
黒: 変更されたデータ
2
2 回目のバックアップ
5
追記バックアップ
最初のバックアップがバックアップされてから変更されたデータ
3
3 回目のバックアップ
6
差分バックアップ
前回のバックアップがバックアップされてから変更されたデータ
 
 
 
次の表には、利用方法に応じて適切な更新タイプを判断するために役立つ情報が記載されています。 
バックアップタイプ
バックアップセットに必要な空き容量
リストアに必要な労力
古いバージョンにアクセスできますか?
完全バックアップ
非常に高
非常に低(現在のバージョンのみが必要)
はい
差分バックアップ
低(現在のバージョンと最初のバージョンが必要)
はい
追記バックアップ
高(すべてのバージョンが必要)
はい
ハードディスクへのバックアップ更新
(古いバージョンは消去されます)
非常に低
非常に低(現在のバージョンのみが必要)
いいえ
 

バックアップタイプについて